「0.1億円台の住まい展」をふりかえって/熊谷猛

昔バックパック一つで海外を貧乏旅行してた時期があります。 
持ち物は最低限の着替えと洗面道具、あとは財布とパスポートだけ。 
無くしたりどこかに置き忘れる心配をするくらいならと、カメラさえ持って行かない時もあったんですが、今思えばさすがにこれはやりすぎでした(笑)。 
それらを収めるバックはせいぜい20L程度の軽登山用で、旅先で出会う同じ旅行者、特に何を運んでんの?って思うくらい巨大なバックを背負った白人のバックパッカーからは、「Amazing!」なんて驚かたもんです。
そんな具合でぶらぶらしてたんですが、極力物を持たないこんなスタイルは、とにかく身軽であり、本当に自由な気持ちでどこまでも進んで行けるように感じていました。

前置きが長くなりましたが、現在は建築の仕事にたずさわり、この設計の際にもあの時感じた自由な気持を大切にしたいなって常に思っています。
本当に必要なものを考え、シンプルに建物を構成する。 
それは空間だけでなく、構造や設備や環境についても同様です。 
さらに言えば、(自分で自分の首を絞めちゃうような考え方なんですが)建物にあまりお金をかけないほうが良いなんて思ってます。
ういたお金で旅行にでも行ってもらいたいなと(笑)。

今回、「0.1億円台の住まい」というイベントに参加させていただいたのですが、僕自身、ローコストという言葉に否定的な意味合いは全然もっていません。 
出展した住宅も、豊かな景観を楽しむことを第一に、あとはいたってシンプルに構成されています。
その設計の結果として、あまりお金がかからなかったな、なんてことになっていたら理想的ですね。

投稿者  :熊谷 猛
投稿日  :2011.08.09 Tuesday
カテゴリー:04 リレートーク
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